「マーケティングについて勉強したいけど難しくて全く理解できません。」
「もっと簡単にわかりやすく一言でバシッと教えて欲しいです。」
MARQUE
【子供】みんなお小遣い貰ってるよ。わたしもお小遣い欲しい!!
【母親】絶対ダメ。ちゃんと必要なもの買ってあげてるでしょ。
【子供】だって・・・みんなお小遣い貰ってるもん!!
【母親】ダメと言ったらダメ。言うこと聞きなさい!!
【子供】じゃあ、お風呂掃除とトイレ掃除するからお小遣いちょうだい!!
【母親】あら。なら考えてもいいわよ。
【子供】お風呂掃除とトイレ掃除、セットで100円はどう??
【母親】うーん。続けられるの??
【子供】うん!!絶対続ける!!
【母親】分かった。じゃあセットで50円ね。
【子供】えー。仕方ないな。分かったよ!!
【母親】じゃあ、今日からよろしくねー^^
これがマーケティングです。
マーケティングの勉強をしようとすると、カタカナばかり数字とアルファベットを掛け合わせた難しい用語ばかりで、「もう嫌っ!」と投げ出したくなりますよね。
ここだけの話、大きな声では言えないですが、ごみ箱に捨ててしまって大丈夫です。
マーケティングの本はゴミ箱にポイッと捨ててしまってください。
マーケティングとは何か?を知りたいのであれば、この記事で十分ですし、この記事を理解することで、マーケター(マーケティングをする人)になることが可能です。
そのくらい本質的な内容をギュッと詰めましたので安心して読み進めてください。
マーケティングとは何か?
MARQUE
今回は例として、お風呂掃除・トイレ掃除を挙げさせていただきました。
子供がお小遣いをねだってきた時に、お金が母親(人)から子供(人)へ移るわけですが、その時に子供は、どうすればお金が移るかをいっぱい考えています。
最初、子供は、母親に対してお小遣いが欲しいと言います。
母親はダメと言います。
さらに母親はダメな理由を言います。
そしたら子供は反論してきます。
周りの友達を引き合いに出し、みんな貰ってるもんと言います。
それに対して母親は、ダメ!!と押し切ります。
子供は諦めずに違う角度から母親にマーケティングを仕掛けています。
「お風呂掃除とトイレ掃除するからお小遣いちょうだい!!」←オファー。
子供の提案を聞き、母親の心は揺らぎます。
母親は、お風呂掃除とトイレ掃除をしてもらえたら助かると考えます。
母親は、お手伝いさせることの対価として支払うならいいかもと考えます。
子供はすかさず、価格を提示してきます。←クロージング。
母親は子供に継続できるかの意思確認をします。
子供は自信満々に「できる」と断言します。
母親は子供の提案に素直に応じると見せかけ、価格交渉をします。
子供の提案が受け入れられ、母親の価格交渉が成立します。
一連の流れを経て、母親から子供にお風呂掃除とトイレ掃除をする対価として1回50円が支払われる契約が取り交わされました。※お小遣いを貰うという子供の目的達成。
この一連の流れを仕組み化(マニュアル化)していくのがマーケティングです。
マーケティングの勉強は用語よりもイメージ重視
マーケティングの勉強は、どうしても難しい用語を覚えようと一生懸命になるのですが、そんな難しい用語を覚える暇があるのであればイメージしてみましょう。
どういう流れで、どういう仕組みで、お金が人から人へ移るのか。
今回の子供と母親の例の場合ですと、背景となるストーリーを一切省略していますので、適当な想像によって、遊び感覚でマーケティング思考を作ることができます。
実際、私のマーケティング力は遊び感覚で作られたものです。
想像、想像、妄想、妄想、イメージ、イメージを繰り返すことで、マーケティング思考を日常生活に落とし込んだことで、マーケティング力が身に付きました。
カタカナばかり数字とアルファベットを掛け合わせた難しい用語ばかりのマーケティング用語なんかは、マーケティング力が身に付いた後、習得すればOKです。
しかも、習得する際は、必要な時に必要な用語だけを習得すれば、実践に即したマーケティング知識を頭に入れることができますので凄くおすすめのやり方です。
遊び感覚でマーケティング思考を作る方法は、こんな感じです。
- 子供はどうすれば100円から50円に価格交渉されずとも、クロージングの段階で母親を説得して1回100円で交渉成立させることができたか?
- 子供はどうすれば100円が50円になるどころか、10倍の1回1000円という価格交渉を成立させ、母親から感謝される結果を作ることができたか?
- 子供はどうすれば母親だけではなく母親の友人やご近所さんからも、10倍の1回1000円というお小遣いを貰いまくることができたか?
- 子供はどうすればその子供のお友達にお手伝いさせ、子供自身は一切お手伝いすることなくマージンという名の中抜きで暴利をむさぼることができたか?
- 子供はどうすれば「お小遣い欲しい」などと言うことなく、1万円の現金を母親から手伝いなど何もせずに最初から受け取ることができたか?
どうすれば=(1)種まき(2)オファー
今回、子供の目的は「お小遣いを貰うこと」でしたので、子供の100円のクロージングに対して母親の50円の価格交渉を、子供はすんなり受け入れてしまいました。
ビジネスの世界でも当たり前のように価格交渉は行われ、営業マンが会社の規定に合わせて、下げることができる限界まで下げ、目的達成にこぎつけます。
しかし、できることなら安売りはしたくないわけで、高く売りたい(子供の場合は1回50円よりも1回100円を貰いたい)という考えがあります。
そこでマーケターは、どうすればを常に考える必要があります。
では、具体的にどうすれば高く売ることに繋がるのか?
答えは、「種まき」と「オファー」です。
種まきとオファーに力を入れることによって、高く売ることができるようになります。
子供と母親のやり取りで、説明します。
※マーケティング能力の高い子供の場合。
===1日目===
【子供】そういえば、○○ちゃんがお風呂掃除1回1000円貰ってるんだって。
【母親】1回1000円??それ本当なの??
【子供】うん、本当。××ちゃんはトイレ掃除1回1000円だってさ。
【母親】本当に??嘘でしょ??
【子供】本当だよ。何で嘘つかないといけないのさ。
【母親】まあそうだよね。
===2日目===
【子供】そういえば、テスト返却された!!
【母親】持ってきなさい。
【子供】はい。(母親にみせる)
【母親】凄いじゃない!!100点なんて!!
【子供】凄いでしょ。頑張ったんだ!!
【母親】偉いね。
===3日目===
【子供】最近、△△が流行ってるんだよね。
【母親】へぇー。
【子供】○○ちゃんも××ちゃんもお小遣いで買ったんだって。
【母親】そうなんだ。
【子供】買ってー。
【母親】高いからダメよ。
【子供】じゃあ、お小遣いちょうだい。
【母親】ダメに決まってるでしょ。
【子供】お手伝いしてもダメ??
【母親】お手伝い??
【子供】お風呂掃除のお手伝い。
【母親】・・・。
【子供】お風呂掃除とトイレ掃除もするから!!
【母親】・・・。
【子供】勉強頑張ってテストで100点また取るから!!
【母親】本当に、、、??
【子供】本当だよ。絶対。
【母親】パパに相談してみるね。
【子供】嫌だ!!!
【母親】なんで??
【子供】パパ、ケチだもん。
【母親】確かに。笑
【子供】優しいママが決めて!!
【母親】うーん、、、
【子供】ね、お願い!!
【母親】分かったよ。
【子供】やったー!!
【母親】その代わり、内緒ね。
【子供】うん!!!!!
恐ろしい子供です。
無意識にマーケティングを使っている最初の子供と意識的にマーケティングを使っている上記の子供、比較すると、母親の心理をうまく突いて恐ろしいことしてますよね?
マーケティングというのは、人間心理を勉強すると凄く効果を発揮します。
マーケティングの勉強よりも心理学の勉強をした方がいいというくらいには、人間心理を知ることによって、恐ろしい効果を発揮することができます。
では「種まき」と「オファー」について説明します。
まず、種まきというのは仕込みのことです。
目的達成の状態を花が咲いた状態と例えるのであれば、種をまかなければ花を咲かすことはできませんので、予め、種をまくという行為が必要になります。
上記の子供が行った種まきとしては、事前に母親に対して以下の話をしています。
- 子供の仲良い友達が1回1000円でお風呂掃除をしていること
- 子供の仲良い友達が1回1000円でトイレ掃除をしていること
- テストで100点満点を取ったこと
- △△が流行っているということ(お小遣いが欲しい理由)
- 子供の仲良い友達はお小遣いで△△を買ったということ
最初の子供は「みんなお小遣い貰ってるよ。」「わたしもお小遣い欲しい!!」という話から始まっているわけですが、母親からすれば、みんなって誰?状態です。
一方で、上記のマーケティング能力の高い子供は、母親に対して種まきを行い、子供が目的達成をする上で有利に働くように事前情報を吹き込んでいます。
最初の子供は、あからさまに最初からセールスの雰囲気が出ていますが、上記のマーケティング能力の高い子供は、ただ普通に母親と会話をしているだけです。
1日目も普通に会話し、2日目も普通に会話し、3日目もセールスの雰囲気を感じさせない形でオファーに持ち込むことができてしまっています。
ちょこっとメモでも話しましたが、オファーとは提案のことです。
最初の子供とマーケティング能力の高い子供がしたオファーを比較します。
☑最初の子供のオファー
- お風呂掃除とトイレ掃除するからお小遣いちょうだい!!
- セットで100円はどう??
☑マーケティング能力の高い子供がしたオファー
- 買ってー。
- じゃあ、お小遣いちょうだい。
- お手伝いしてもダメ??
- お風呂掃除とトイレ掃除するから!!
- 勉強頑張ってテストで100点また取るから!!
- 優しいママが決めて!!
最初の子供もマーケティング能力の高い子供も、どちらも目的はお小遣いを貰うことですので、どちらもお小遣いを貰う目的でこのオファーをしています。
果たして、どちらのオファーの方が強いオファーに感じますか?
最初の子供は種まきをしていませんが、マーケティング能力の高い子供は、種まきをした上で、このようなオファーを母親にしているということも考慮してくださいね。
圧倒的に、マーケティング能力の高い子供ですよね。
マーケティングというのは誰もが無意識に行っているのですが、マーケティングを意識的に行うと、目的達成の可能性を高めることができます。
マーケティングは面白い。人間が見えてくる
マーケティングに興味を持つと、マーケティングを極めたくなります。
なぜなら、面白いからです。
しかし、マーケティングの勉強をしようと思ってマーケティングに取り組むと、カタカナがいっぱいですし数字とアルファベットを掛け合わせた用語も多いので萎えます。
もし、マーケティングに興味を持ちマーケティングを極めようと考えているのであれば、私のように遊び感覚でマーケティング思考を作っていくのがいいです。
想像、想像、妄想、妄想、イメージ、イメージを繰り返します。
机に座って勉強したいのであれば、マーケティングよりも心理学です。
マーケティング能力の高い子供と母親の会話は、マーケティング能力の高い子供が沢山の心理学を活用し、母親に対して種まきとオファーを仕掛けています。
1日目の一番最初の一言もそうです。
「○○ちゃんがお風呂掃除1回1000円貰ってるんだって」
最初の子供は、100円で話を持ち掛け、100円を断られ、50円にされていますが、マーケティング能力の高い子供は、仲良い友達の話として1回1000円の話をしています。
この時点では、子供と母親のただの会話です。
しかし、母親は無意識のうちに1回1000円という金額が基準になっています。
- お風呂掃除=1回1000円
- トイレ掃除=1回1000円
基準がある状態で話が進むことで、マーケティング能力の高い子供の場合は、母親から価格交渉を迫られ、1回50円になる可能性は絶対に考えられません。
ましてや、母親も高いと認識している△△をお小遣いで購入するためにお手伝いしようとする子供に対し、1回50円でお手伝いさせることはあり得ないわけです。
ここら辺も全て、心理学が使われています。
マーケティングが面白いと思えれば思えるほど、心理学の重要性に気付くようになり、心理学の勉強をすればするほど、人間が見えてくるようになります。
人間が見えてきた時、一番のメリットは何かというと、怒らなくなることです。
もちろん、お金が稼げるようになるとかビジネスがうまくいくとか色々ありますが、一番は、感情コントロールできるようになり怒らなくなります。
冷静になれるというか、常に俯瞰して物事を見ることができます。
マーケターには、相手の感情を操る役割があります。
相手の感情を操る役割があるからこそ、自分の感情を操れる状態を作る必要がありますし、自分の感情を操ることすらできないのであれば相手の感情も操れなくなります。
マーケターは数字に強くなる必要があるとも言われますが、私なんかだと数字にめちゃくちゃ弱いですし、苦手意識しかありません。
でもマーケティングを取り入れることができています。
マーケターに必要なのは、感情を揺さぶりコントロールするための人間力です。
遊び感覚でマーケティング思考を作る方法のところで、こんなことを言いました。
想像し、妄想し、イメージを繰り返せば、様々な答えが導き出せます。
その答えとして一つあるのは、人間力です。
もし子供が、人助けをしたなど表彰されるようなことをしたのであれば、母親は手伝いなど何もせずとも1万円の現金をこっそりポッケに入れてくれたかもしれません。
要するに、人間力を高めて母親にとってお金を渡す理由を作ることができれば、子供は母親の手伝いをするしないに関係なく、目的達成できるということです。
これはビジネスも同じで、必ずしもそこにあるもの(常識とされているもの)が答えではなく、どこか別のこれとこれがそこで繋がる!?と思うようなことでも、仕掛け方によってはマーケティングとして成立させることができます。
でもこれは、遊び感覚でマーケティング思考を作る人の特権(強み)です。
難しい用語を頭に詰めているだけの人にとっては、想像し、妄想し、イメージする習慣がありませんので、常識とされる答えしか用意できない可能性があります。
というわけで、マーケティングとは何か?についてはこんな感じです。
そろそろお話を終わりにしたいのですが、最後にこれだけは言わせてください。
記事のタイトルでは、一言で言うと「お風呂掃除・トイレ掃除」と言っています。
今日からできることをあなたに言いますね。
MARQUE
マーケティングを日常に落とし込んで欲しいです。
日常的に想像、妄想、イメージする習慣をつけて欲しいです。
そうやって行動に移してくれることこそ、記事を書いた意味があります。
約束ですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
